-
Living Cities: Three Centuries of Park Systems
¥13,310
『Living Cities: Three Centuries of Park Systems』 『Living Cities』は、都市と田園における公園システムの歴史と未来を探る研究書である。著者マシュー・ションズバーグは、18世紀から現代に至る都市計画と景観設計の実践をたどり、公園が公共の福祉、エコロジー、世代間のつながりを支えてきた過程を論じている。シビックデザインの視点から、公園が都市の健全性と持続可能性に果たす役割を明らかにし、都市と自然の関係性を再構築する試みがなされている。 歴史的図面や写真、現代のプロジェクト事例を豊富に掲載し、視覚的にも読み応えのある構成となっている。イギリスのストウ庭園、アメリカのイエローストーン国立公園、フランク・ロイド・ライトによるモノナ・テラスなど、象徴的な事例を通じて、公園が都市景観と市民生活に与える影響を多角的に考察している。 技術仕様 ISBN:978-3-03860-363-4 著者:Matthew Skjonsberg 出版社:Park Books 判型:300×245mm ページ数:288ページ 図版:カラー186点、モノクロ114点 言語:英語 装丁:ハードカバー 刊行年:2025年
-
SAY 2023 取り寄せ
¥12,100
『SAY 2023』 スイス建築年鑑『SAY 2023』は、スイス建築博物館(S AM)と建築雑誌『werk, bauen + wohnen』の共同編集による出版物である。2023年から2024年にかけての建築的潮流を反映し、国内外の優れたプロジェクトを厳選して紹介している。特に、公共性や社会的文脈を重視した建築の選定が特徴であり、都市空間における建築の役割を再考する視点が随所に見られる。掲載作品には、チューリッヒのコングレスハウスとトーンハレ、東京のユニクロ旗艦店、セルビアの麻の家などが含まれ、国際的な建築対話を促進する構成となっている。 本書は、建築写真、図面、批評的エッセイを通じて、建築の現在地を多角的に提示する。編集方針は、形式美だけでなく、建築が社会に与える影響や空間の使われ方に焦点を当てており、建築を単なる造形物としてではなく、文化的・社会的現象として捉える姿勢が貫かれている。建築専門家だけでなく、空間デザインや都市計画に関心を持つ読者にも示唆を与える内容となっている。 技術仕様 ISBN:978-3-03860-339-9 出版社:Park Books 判型:240×320mm ページ数:264ページ 言語:英語・ドイツ語併記 装丁:ハードカバー
-
SANAA in Sydney: The architecture of Naala Badu at the Art Gallery of New South Wales
¥17,600
『SANAA IN SYDNEY: THE ARCHITECTURE OF NAALA BADU』 SANAA(妹島和世と西沢立衛)による本書は、ニューサウスウェールズ州立美術館の新館「Naala Badu」の建築を記録した作品集である。2010年のプリツカー賞受賞建築家ユニットによる、軽やかで透明性の高い建築デザインの集大成として、10年にわたるシドニー・モダン・プロジェクトの全容を提示している。 本書は、SANAAの設計思想、建設プロセス、周辺環境との調和を詳細に記録し、Michael Brandによる論考を収録している。ガディガル語で「私たちを見る」を意味する「Naala Badu」の建築的意義と文化的背景を、豊富なビジュアルとともに解説している。 英語表記 ハードカバー 出版社:Art Gallery of New South Wales(2024年刊)
-
Archigram: The Magazine
¥37,400
Archigram: The Magazine Archigramは、Warren Chalk(1927-1988)、Peter Cook(1936-)、Dennis Crompton(1935-2025)、Ron Herron(1930-1994)、David Greene(1937-)、Michael Webb(1937-)が1961年にロンドンで結成した建築家集団です。彼らは1975年まで活動し、コミック文化、ポップアート、サイケデリック、宇宙開発競争、SF、構成主義、バックミンスター・フラーなどから着想を得て、「ウォーキング・シティ」「プラグイン・シティ」「インスタント・シティ」といった先駆的なコンセプトを提示しました。 本書は、1961年から1974年まで刊行された全9.5号を初めて公式に復刻したファクシミリ版です。原本は現在、個別の号が最低600ドルで取引される希少な出版物となっています。本版では、チラシ、ポケット、ポップアップ見開き、ポスター、折込み、電子抵抗器など、オリジナルの仕掛けや独創性がすべて忠実に再現されています。付属のリーダーズガイドには、Peter Cook、David Grahame Shane、Reyner Banhamのエッセイ、安藤忠雄、ノーマン・フォスター、Kenneth Framptonら建築界の著名人による寄稿28編、主要コンセプトの索引、未公開アーカイブ画像などが収録されています。 英語、全11冊ボックスセット、計288ページ、224点の図版、D.A.P.、2025年
-
Gerrit Rietveld: Weelde van de eenvoud / Wealth of Sobriety
¥16,500
Gerrit Rietveld: Wealth of Sobriety(再入荷) Gerrit Rietveld(1888-1964)は、オランダを代表する建築家・デザイナーです。ユネスコ世界遺産のシュレーダー邸やレッド・ブルーチェアで世界的に知られていますが、生涯で約100棟の住宅を設計し、その多くは一般にはあまり知られていません。本書は、そうした知られざる作品に光を当てた500ページ超の大型写真集です。 写真家Arjan Bronkhorst(1972年-)は、アムステルダムを拠点に建築・インテリア写真を専門としています。彼は2年間かけて65棟の住宅を訪問し、保存状態が良く、Rietveldの建築思想を最もよく体現している20棟を選び出しました。各住宅には詳細な解説が付され、設計の経緯、特徴的なデザイン、現在の様子が紹介されています。写真からは、Rietveldが追求した「簡素さの中の豊かさ」という哲学が伝わってきます。オランダ国内の作品に加え、唯一国外で設計されたアメリカ・オハイオ州の住宅も収録されており、Rietveldの全体像を知ることができる貴重な一冊です。 巻末には図面も収録されている。 オランダ語・英語、528ページ、ハードカバー、25×31cm、Lectura Cultura、2018年
-
Aalto in Detail: A Catalogue of Components
¥7,480
フィンランドの巨匠建築家アルヴァ・アアルトと、彼の妻アイノ、エリッサによる建築作品に見られる豊かなディテールを体系的に紹介する写真集。50件のアアルト建築を対象に、扉・手すり・柱・階段・天窓などの構成要素を20章に分類し、400点以上の写真で構成。各ディテールは、形式と機能の両面から綿密に設計されており、技術的な実現可能性にも配慮された設計思想が随所に表れている。 本書は、建築家・設計者にとってインスピレーションの源となるだけでなく、アアルト建築の美学と思想を深く理解するための資料としても価値が高い。巻末には、建築所在地別の索引も収録され、訪問時の参考にもなる構成。英語、ハードカバー、全432ページ、サイズ:約20×15cm、Birkhäuser社より2022年7月刊行。
-
Artificial Intelligence and Architecture: From Research to Practice (2nd Edition, Updated and Expanded)
¥12,540
著者Stanislas Chaillouは、パリを拠点に活動する建築家であり、機械学習エンジニアです。ハーバード大学とスイス連邦工科大学ローザンヌ校で建築とAI研究を学び、現在は建築家向けソフトウェアを開発するスタートアップRayonの共同創設者として活動しています。バルセロナでのジェネレーティブAI教育やパリでの展覧会キュレーションなど、AIと建築の分野で幅広く活躍してきました。 本書は2022年の初版を全面改訂した第2版です。近年、AI技術は建築業界に急速に浸透していますが、その活用は期待と技術的課題のはざまにあります。本書では、AIと建築の関係を歴史・実践・理論の三つの視点から解説します。まず建築における技術進化の歴史を振り返り、次に建築分野での最新のAI活用事例を紹介し、最後にこの分野の第一線で活動する専門家たちの視点を通じて、AIが建築にもたらす可能性と課題を明らかにします。建築実務者や学生にとって、AI時代の建築を理解するための入門書です。 英語、288ページ、97点の図版、ペーパーバック、Birkhäuser、2025年
-
Yoshitomo Nara (Hayward Gallery)
¥13,200
『Yoshitomo Nara』 奈良美智の40年にわたる創作活動を網羅した決定版モノグラフ。代表的な「大きな頭と鋭い眼差しを持つ子どもたち」の作品群だけでなく、最新作、個人的な写真、スタジオ風景なども収録されており、奈良の芸術世界を多面的に紹介する構成となっている。作品に込められた「孤独」「再生」「希望」「自由」といったテーマが、視覚的かつ物語的に展開されている。 本書は、ロンドンのヘイワード・ギャラリーをはじめ、グッゲンハイム・ビルバオ、フリーダー・ブルダ美術館との共同企画展に合わせて刊行。奈良の美学が、東北の自然やコミュニティ、音楽(フォーク、パンク、グラムロックなど)からどのように影響を受けているかを、複数の寄稿者が深く掘り下げている。巻末には詳細な年表も収録。 英語表記、ハードカバー、264ページ サイズ:約23 × 30 cm(推定) 出版社:Hayward Publishing(2025年9月刊) 編集:Clare Preston 寄稿:Ralph Rugoff(序文)、Yeewan Koon、Josh Kun、Barry Schwabsky、Yung Ma(インタビュー) ISBN:9781853323829
-
Selected Works of Landscape Architect John L.wong
¥17,930
『Selected Works of Landscape Architect John L. Wong』 アメリカのランドスケープ・アーキテクト、ジョン・L・ウォン(John L. Wong)の代表作を集成した作品集。彼はSWAグループのプリンシパルとして、都市空間・公共施設・リゾート開発など多岐にわたるプロジェクトを手がけ、ランドスケープを通じて人と環境の関係性を再構築してきた。 本書では、彼の設計哲学—「風景は人々の記憶と感情を育む場である」—を軸に、アジア・北米を中心とした代表的プロジェクトを紹介。水・植栽・地形・素材の扱いにおいて、文化的文脈と自然環境への深い配慮が感じられる構成となっている。 図面・写真・スケッチに加え、プロジェクトごとの解説や設計意図も収録されており、ランドスケープ・デザインの実践と思想を包括的に理解できる一冊。 英語表記、ハードカバー、約240ページ サイズ:約24 × 30 cm 出版社:Oro Editions(2025年刊) 著者:John L. Wong ISBN:9781946226785
-
The Computer. A History from the 17th Century to Today
¥18,700
『The Computer. A History from the 17th Century to Today』 17世紀から現代までのコンピューター発達史を包括的に紹介したTASCHEN社による大型ビジュアル書籍。著者イェンス・ミュラー(Jens Müller)、編者ユリウス・ヴィーデマン(Julius Wiedemann)による監修のもと、情報化時代の到来までの機械進化の物語を、これまでにない視覚的アプローチで解説している。 19世紀の計算機のアイデアから1920年代の自動運転実験、1950年代の巨大オフィスコンピューターから現代のラップトップやウェアラブル端末まで、破壊的イノベーションに満ちたコンピューター史の重要な節目を詳細に追跡。エイダ・ラブレス、チャールズ・バベッジ、アラン・チューリング、グレース・ホッパー、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズといった技術ビジョナリーたちの物語を、説得力のあるビジュアル、歴史的文書、詳細な解説を通じて紹介。 忘れ去られたガジェットやプロトタイプから、Apple MacintoshやSony PlayStationなどのアイコニックな製品まで、ソフトウェア開発、ビデオゲーム、ウェブの発展における重要なマイルストーンを記録。IBM、Apple、Microsoft、Atari、Amazon、Googleといった企業の歴史を貴重な写真と広告キャンペーンで振り返り、無線通信などの基本的技術概念をインフォグラフィックで解説。文化、経済、政治、科学に興味を持つすべての読者に向けた、コンピューターの驚異的な力と社会的影響を考察する必読書。 著者:イェンス・ミュラー(Jens Müller) 編者:ユリウス・ヴィーデマン(Julius Wiedemann) 多言語版、ハードカバー、472ページ 出版社:TASCHEN(2023年6月刊) ISBN:9783836573344
-
Designing Brands: A Collaborative Approach to Creating Meaningful Brand Identities
¥11,000
『Designing Brands』 本書は、現代のブランドアイデンティティ構築における協働的アプローチを探る実践的ガイド。アートディレクターのマリオ・デピコルズアネ(Mario Depicolzuane)とVoyage Creativeが編集を手がけ、ブランドの世界観を構築するための思考と手法を体系的に紹介している。 内容は「Discovery(発見)」「Direction(方向性)」「Typography(タイポグラフィ)」「Photography(写真)」「Illustration(イラスト)」「Design(デザイン)」「Digital & Physical(デジタルと物理媒体)」などの章で構成され、ブランド構築の各段階を視覚的かつ理論的に解説。Kinfolk、The Poster Club、The Audoなど、国際的なブランド事例も多数掲載されている。 デザイン業界の第一線で活躍するクリエイターたちの視点を通じて、「優雅さ」「合理性」「思慮深さ」「直感」を兼ね備えたブランド表現の可能性を探る一冊。ブランド戦略、アートディレクション、グラフィックデザインに携わるプロフェッショナルにとって、実践的かつインスピレーションに満ちた内容となっている。 英語表記、ハードカバー、272ページ サイズ:21 × 26.7 × 3 cm 出版社:Gestalten(2024年1月23日刊) 編集:Mario Depicolzuane、Voyage Creative ISBN:9783967041224
-
The House of Green: Natural Homes and Biophilic Architecture
¥11,660
『The House of Green』 自然との共生を目指した建築・空間デザインを特集する『The House of Green』は、都市生活の中に自然の豊かさを取り込むためのアイデアを探る一冊。ベトナムのオフィスファームやコスタリカの版築ヴィラなど、世界各地の事例を通じて、サステナブルで心地よい住環境のあり方を提示している。 本書では、植物・光・素材・空気の流れといった要素を活かした空間構成を、豊富な写真とともに紹介。自然を単なる装飾ではなく、生活の一部として取り込む設計思想が、住宅・オフィス・公共空間など多様なスケールで展開されている。 巻頭には、自然回帰の欲求と現代建築の融合についてのエッセイを収録。「パネルは声なしでも語るべきだ」という設計者の言葉にも通じるように、空間が自律的に語りかける力を重視した内容となっている。 英語表記、ハードカバー、100ページ サイズ:約22.5 × 29 cm 出版社:Gestalten(2024年2月29日刊) ISBN:9783967041408
-
Concrete Jungle: Tropical Architecture and Its Surprising Origins
¥16,500
『Concrete Jungle: Tropical Architecture and Its Surprising Origins』 本書は、コンクリート建築と熱帯環境の融合に焦点を当てたビジュアルアーカイブ。ラテンアメリカ、アジア、アフリカなどの熱帯地域において、モダニズムの理念と自然の豊かさが交差することで生まれた独自の建築様式「トロピカル・モダニズム」を紹介している。 収録されているプロジェクトは、粗野な素材であるコンクリートが植物や光と交わることで、柔らかく詩的な空間へと変容する様子を捉えている。建築家たちは、機能性と美学の境界を越え、地域性と国際性を併せ持つ建築言語を築いてきた。 巻頭では、バウハウスや国際様式の影響を受けつつ、熱帯地域特有の気候・文化・社会的背景に根ざした設計思想が語られる。グレー(コンクリート)とグリーン(自然)が交差することで生まれる空間の多様性が、写真・図面・エッセイを通じて描かれている。 英語表記、ハードカバー、304ページ サイズ:約25 × 33.5 × 3.2 cm 出版社:Gestalten(2023年3月28日刊) ISBN:978-3967040890
-
Stillness: an Exploration of Japanese Aesthetics in Architecture and Design
¥14,300
SOLD OUT
『Stillness: An Exploration of Japanese Aesthetics in Architecture and Design』 デンマークの建築スタジオ Norm Architects による本書は、日本の美学に対する10年以上の探究と創造的コラボレーションの成果をまとめた一冊。スカンジナビアの視点から日本の空間・素材・思想を再解釈し、建築・インテリア・自然・文化の交差点にある「静けさ」の本質を探る内容となっている。 本書では、スウェーデンのレストラン「Äng」やデンマークの「Heatherhill Beach House」など、Norm Architectsのプロジェクトと日本の風景・建築・文化施設の写真を並置し、両地域のデザイン哲学の共鳴を視覚的に表現。日常に潜む美意識や、空間がもたらす感覚的体験に焦点を当てている。 また、日欧の専門家によるエッセイやインタビューも収録され、素材・光・余白・時間といった要素が空間に与える影響を多角的に考察。日本文化への敬意と、静謐な空間づくりへの情熱が詰まった一冊となっている。 英語表記、ハードカバー、304ページ サイズ:24.5 × 33 × 3.6 cm 出版社:Gestalten(2024年8月6日刊) 著者:Norm Architects ISBN:978-3967041583
-
The Americans : Beautiful Machines: The Most Iconic Us Cars and Their Era
¥19,800
『The Americans – Beautiful Machines: The Most Iconic US Cars and Their Era』 本書は、アメリカ車の黄金時代を彩った名車たちとその文化的背景を讃えるビジュアルブック。フォード・マスタング、シボレー・コルベット、プリムス・グラン・トリノなど、20世紀のアメリカを象徴する車種を中心に、デザイン・技術・社会的インパクトを多角的に紹介している。 大量生産の始まりとなったモデルTから、映画『Vanishing Point』でスクリーンを駆け抜けたダッジ・チャレンジャー、そして電気自動車時代のテスラまで、アメリカ車が築いてきた100年の歴史を、写真・広告・図面・エッセイを通じて振り返る構成。自動車が「移動手段」以上の存在として、ライフスタイルやアイデンティティを形づくってきたことを示す内容となっている。 巻頭では、アールデコの優雅さ、戦後の楽観主義、サーフ&マッスルカー文化など、時代ごとの美学と社会背景が語られ、デトロイトの興亡やアメリカン・ロードトリップの精神も描かれている。 英語表記、ハードカバー、320ページ サイズ:約27 × 30 cm 出版社:Gestalten(2024年10月29日刊) 編集:Blake Z. Rong、Gestalten編集部 ISBN:9783967041606
-
Soft Minimal: Norm Architects: A Sensory Approach to Architecture and Design
¥17,160
SOLD OUT
『Soft Minimal』 デンマーク・コペンハーゲンを拠点とする建築スタジオ Norm Architects による初のモノグラフ『Soft Minimal』は、人間の感覚と調和を重視した空間設計の哲学を視覚的に表現した一冊。北欧の伝統、モダニズムの原則、天然素材の活用を融合させた彼らの「ソフト・ミニマリズム」は、シンプルでありながら温かみがあり、秩序と複雑さが共存する独自の美学を築いている。 本書では、スカンジナビア、イタリア、日本などで手がけた住宅・商業施設のプロジェクトを通じて、建築・インテリア・家具における彼らの設計思想を紹介。空間が「見た目の美しさ」だけでなく「身体と心に響く感覚」を生み出すことを目指す姿勢が、豊富な写真とともに詩的かつ洞察的に描かれている。 視覚だけでなく触覚・聴覚・空気感といった五感に訴えるデザインプロセスを探る内容は、建築・インテリア・プロダクトデザインに携わる読者にとって、インスピレーションと実践的な指針を与える一冊となっている。 英語表記、ハードカバー、304ページ サイズ:約24.5 × 33 cm 出版社:Gestalten(2022年刊) 著者:Norm Architects
-
The Nordic Home: Scandinavian Living, Interiors, and Design
¥15,510
『The Nordic Home: Scandinavian Living, Interiors and Design』 北欧の住まいとインテリアデザインの本質を探る『The Nordic Home』は、ミニマリズムと快適性を融合させた北欧スタイルの魅力を、豊富な事例とともに紹介するビジュアルブック。自然素材、静謐な色調、光を活かした空間構成など、北欧文化に根ざした美学が、現代の暮らしにどう応用されているかを丁寧に描いている。 本書では、フィンランドの木造リトリート、ストックホルムの家族住宅、ノルウェーの岩盤に建つコテージなど、北欧各地の住空間を取り上げ、建築・インテリア・ライフスタイルの観点からその特徴を解説。洗練された機能性と詩的な静けさが共存する空間が、写真とともに展開されている。 巻頭には、北欧デザインの歴史的背景や哲学に関するエッセイを収録。21世紀における「シンプルさ」の再定義を試みるデザイナーたちの姿勢が、理論と実践の両面から深く掘り下げられている。 英語表記、ハードカバー、256ページ サイズ:約30 × 23 cm 出版社:Gestalten(2024年刊) 編集:Robert Klanten、Masha Erman ISBN:9783967041682
-
2g 94: B+
¥9,350
『2G #94: b+ (Architecture Office)』 バルセロナ発の建築誌『2G』の第94号は、ベルギー・ブリュッセルを拠点とする建築事務所「b+」を特集。b+は、建築家Dimitri BoudryとOlivier Fourneauによって設立され、都市の文脈に寄り添いながら、繊細で力強い空間を創出する設計で注目を集めている。 本号では、住宅・集合住宅・公共施設・都市再生プロジェクトなど、彼らの代表作を通じて、素材の扱い、構造の明快さ、空間のスケール感に対する独自のアプローチを紹介。ベルギー国内外で展開されるプロジェクトを、写真・図面・エッセイとともに収録している。 巻末には、b+による自作解説に加え、批評家による論考も掲載され、彼らの建築思想と実践が多角的に読み解かれる構成。 英語・スペイン語併記、ソフトカバー、160ページ サイズ:約23 × 30 cm 出版社:Walther König/Editorial Gustavo Gili 著者:b+ architects ISBN:9783753307824
-
1980s: Story of a Decade
¥11,770
『The 1980s: Image of a Decade』 ヘンリー・キャロル(Henry Carroll)による本書は、1980年代の文化・社会・技術・芸術を網羅的に視覚化した一冊。写真・デザイン・ファッション・音楽・スポーツ・ゲーム・政治・テクノロジーなど、あらゆるジャンルの象徴的イメージを通じて、時代の空気とその影響力を鮮やかに描き出している。 本書は、Memphisグループの奇抜なデザインから、マドリードの反体制文化「La Movida」、ニューヨークのストリートアート、ロンドンのクラブカルチャー、AppleやMTVの登場、任天堂のゲーム革命、そして宇宙探査機Voyagerの旅まで、1980年代の多様な潮流を横断的に紹介。文化的な高低を問わず、相互に影響し合う「視覚的ミックステープ」として構成されている。 また、アパルトヘイト、AIDS、飢饉、核の脅威など、時代の暗部にも目を向け、ヒップホップの台頭や女性の社会進出、ベルリンの壁崩壊など、変革の兆しを捉えている。過去を振り返ることで、現代の文化的課題や可能性を再考する視点を提供する。 英語表記、ハードカバー、336ページ サイズ:約23 × 30 cm 出版社:Thames & Hudson(2024年11月19日刊) 著者:Henry Carroll
-
Alaia / Gres Beyond Fashion
¥10,450
『Alaïa / Grès: Beyond Fashion』 本書は、20世紀を代表する2人のクチュリエ、アズディン・アライア(Azzedine Alaïa)とマダム・グレ(Madame Grès)の作品を初めて並列的に紹介する貴重なモノグラフ。両者は彫刻的なドレープとミニマルな美学を追求し、ファッションを超えた造形芸術として昇華させた点で共通している。 アライアはチュニス美術学校で彫刻を学び、グレは自身を「彫刻家」と称してアトリエに生涯を捧げた。彼らの作品は、単純に見えるフォルムの中に高度な構造と複雑なカッティング技術が隠されており、布と身体の関係性を再定義するものだった。 本書では、両者の代表的なドレス60点を収録し、フォーマルな原則・色彩・素材の選択における共鳴を視覚的に提示。ファッション史における「静けさと力強さ」の融合を体現する一冊となっている。 英語表記、ハードカバー、60ページ サイズ:約23.5 × 30.5 cm 出版社:Damiani(2024年9月5日刊) 著者:Olivier Saillard、Anne Graire ISBN:9788862088213
-
Designing Futures
¥9,130
『Designing Futures: Speculation, Critique, Innovation』 本書は、未来のあり方を構想し、社会に影響を与えるためのデザイン手法を体系的に紹介する実践的ガイド。著者はイレーン・マンディア(Eileen Mandir)とベネディクト・グロース(Benedikt Groß)。デザインを「美しくする」行為から「創造的に考える」行為へと進化させるための理論とツールを提供する。 内容は、未来を形づくるためのシナリオ構築、批評的思考、戦略的デザインの手法に焦点を当てており、世界各地のケーススタディを通じて、デザイナー・アクティビスト・政策立案者が望ましい未来を描くためのアプローチを解説。500点以上の図版を収録し、視覚的にも豊かな構成となっている。 巻頭には、未来学者リエル・ミラー(Riel Miller)による序文を収録。デザインが社会的変革の触媒となる可能性を探る一冊として、教育・政策・ビジネス分野でも活用できる内容となっている。 英語表記、ハードカバー、約246 × 172 mm、ページ数未詳 出版社:Laurence King Publishing(2024年9月18日刊) 著者:Eileen Mandir、Benedikt Groß
-
APOLLO Timeless
¥8,360
『APOLLO Timeless』 本書は、建築家・黒崎 敏が率いる東京の建築スタジオ「Apollo」の住宅設計哲学を体系的に紹介する初のモノグラフ。2000年の設立以来、国内外で200以上のプロジェクトを手がけてきたApolloの代表的な14の住宅を収録し、空間・素材・光・記憶といった要素を通じて「静けさ」と「品格」を宿す建築の本質に迫る内容となっている。 各住宅は、敷地の物語や施主の記憶を読み解きながら、繊細な減算によって生まれる「粘り強い贅沢さ」を体現。中庭や自然素材、ミニマルな構成を通じて、プライバシーと開放性を両立させた空間が展開されている。 巻頭では、Apolloの設計思想を定義する10のキーワードを分析し、スタジオの歴史・理念・未来への展望を包括的に紹介。豊富な写真と解説により、住宅設計を超えて「暮らしの美学」を探る一冊となっている。 英語表記、ハードカバー、296ページ サイズ:約23 × 29 cm 出版社:Frame Publishers(2024年5月15日刊) 著者:Masashi Nishihara、François-Luc Giraldeau(編)、Noor Al Qayem(編) ISBN:9789492311610"
-
Japansoft: an Oral History
¥7,920
『Japansoft: An Oral History』 本書は、日本のゲーム産業の黎明期を築いた開発者たちの証言を集めたオーラルヒストリー。1980〜90年代の創造的なゲーム文化の舞台裏を、Sega、Enix、Capcom、Hudson Soft、Nihon Falcomなどの企業で活躍した開発者たちへのインタビューを通じて描いている。 収録されている証言は、ゲームジャーナリスト John Szczepaniak による三部作『The Untold History of Japanese Game Developers』を再編集したもので、当時の広告、未公開写真、レトロゲーム機の図解なども掲載。インタビューは相互にリンクされており、任意の順序で読める構成となっている。 巻頭では、ゲーム開発者たちの創造性と情熱が、どのようにして世界的なゲーム文化を築いたのかを探る。ヒップホップの台頭や女性の社会進出、ベルリンの壁崩壊などと並び、ゲームが文化的変革の一端を担っていたことが浮き彫りになる。 英語表記、ペーパーバック、348ページ サイズ:約16.3 × 3 × 23.1 cm 出版社:Thames & Hudson(2024年9月3日刊) ISBN:9780500028292
-
Looking to Hong Kong: The Architecture of Rocco Design
¥13,200
『Looking to Hong Kong: The Architecture of Rocco Design』 本書は、香港の建築家ロッコ・イム(Rocco Yim)の40年にわたるキャリアを総括する決定版モノグラフ。香港の都市景観を形づくってきた彼の代表的な25プロジェクトを通じて、密集・垂直・接続性といった都市特性に応答する建築思想を紹介している。 収録されているプロジェクトには、香港パレスミュージアム、東九龍文化センター、iSQUARE、広東博物館などが含まれ、都市の複雑な文脈に根ざした設計手法が視覚的に展開される。ロッコ・イムは、香港で生まれ育ち、学び、設計を行ってきた経験を活かし、都市の機能性と住民の生活の質を向上させる建築を追求している。 巻頭では、スタジオの設計原則と実践を反映したプロジェクト選定の背景が語られ、香港という都市が持つ独自性と、それに応答する建築の可能性が論じられている。600点以上の図版とともに、都市と建築の関係性を深く掘り下げる内容となっている。 英語表記、ハードカバー、272ページ サイズ:約27.9 × 22.5 cm 出版社:Thames & Hudson(2025年5月22日刊) 著者:Rocco Yim ISBN:978-0500026304"