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Aalto in Detail: A Catalogue of Components
¥7,480
フィンランドの巨匠建築家アルヴァ・アアルトと、彼の妻アイノ、エリッサによる建築作品に見られる豊かなディテールを体系的に紹介する写真集。50件のアアルト建築を対象に、扉・手すり・柱・階段・天窓などの構成要素を20章に分類し、400点以上の写真で構成。各ディテールは、形式と機能の両面から綿密に設計されており、技術的な実現可能性にも配慮された設計思想が随所に表れている。 本書は、建築家・設計者にとってインスピレーションの源となるだけでなく、アアルト建築の美学と思想を深く理解するための資料としても価値が高い。巻末には、建築所在地別の索引も収録され、訪問時の参考にもなる構成。英語、ハードカバー、全432ページ、サイズ:約20×15cm、Birkhäuser社より2022年7月刊行。
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The Computer. A History from the 17th Century to Today
¥18,700
『The Computer. A History from the 17th Century to Today』 17世紀から現代までのコンピューター発達史を包括的に紹介したTASCHEN社による大型ビジュアル書籍。著者イェンス・ミュラー(Jens Müller)、編者ユリウス・ヴィーデマン(Julius Wiedemann)による監修のもと、情報化時代の到来までの機械進化の物語を、これまでにない視覚的アプローチで解説している。 19世紀の計算機のアイデアから1920年代の自動運転実験、1950年代の巨大オフィスコンピューターから現代のラップトップやウェアラブル端末まで、破壊的イノベーションに満ちたコンピューター史の重要な節目を詳細に追跡。エイダ・ラブレス、チャールズ・バベッジ、アラン・チューリング、グレース・ホッパー、ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズといった技術ビジョナリーたちの物語を、説得力のあるビジュアル、歴史的文書、詳細な解説を通じて紹介。 忘れ去られたガジェットやプロトタイプから、Apple MacintoshやSony PlayStationなどのアイコニックな製品まで、ソフトウェア開発、ビデオゲーム、ウェブの発展における重要なマイルストーンを記録。IBM、Apple、Microsoft、Atari、Amazon、Googleといった企業の歴史を貴重な写真と広告キャンペーンで振り返り、無線通信などの基本的技術概念をインフォグラフィックで解説。文化、経済、政治、科学に興味を持つすべての読者に向けた、コンピューターの驚異的な力と社会的影響を考察する必読書。 著者:イェンス・ミュラー(Jens Müller) 編者:ユリウス・ヴィーデマン(Julius Wiedemann) 多言語版、ハードカバー、472ページ 出版社:TASCHEN(2023年6月刊) ISBN:9783836573344
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Designing Brands: A Collaborative Approach to Creating Meaningful Brand Identities
¥11,000
『Designing Brands』 本書は、現代のブランドアイデンティティ構築における協働的アプローチを探る実践的ガイド。アートディレクターのマリオ・デピコルズアネ(Mario Depicolzuane)とVoyage Creativeが編集を手がけ、ブランドの世界観を構築するための思考と手法を体系的に紹介している。 内容は「Discovery(発見)」「Direction(方向性)」「Typography(タイポグラフィ)」「Photography(写真)」「Illustration(イラスト)」「Design(デザイン)」「Digital & Physical(デジタルと物理媒体)」などの章で構成され、ブランド構築の各段階を視覚的かつ理論的に解説。Kinfolk、The Poster Club、The Audoなど、国際的なブランド事例も多数掲載されている。 デザイン業界の第一線で活躍するクリエイターたちの視点を通じて、「優雅さ」「合理性」「思慮深さ」「直感」を兼ね備えたブランド表現の可能性を探る一冊。ブランド戦略、アートディレクション、グラフィックデザインに携わるプロフェッショナルにとって、実践的かつインスピレーションに満ちた内容となっている。 英語表記、ハードカバー、272ページ サイズ:21 × 26.7 × 3 cm 出版社:Gestalten(2024年1月23日刊) 編集:Mario Depicolzuane、Voyage Creative ISBN:9783967041224
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The Americans : Beautiful Machines: The Most Iconic Us Cars and Their Era
¥19,800
『The Americans – Beautiful Machines: The Most Iconic US Cars and Their Era』 本書は、アメリカ車の黄金時代を彩った名車たちとその文化的背景を讃えるビジュアルブック。フォード・マスタング、シボレー・コルベット、プリムス・グラン・トリノなど、20世紀のアメリカを象徴する車種を中心に、デザイン・技術・社会的インパクトを多角的に紹介している。 大量生産の始まりとなったモデルTから、映画『Vanishing Point』でスクリーンを駆け抜けたダッジ・チャレンジャー、そして電気自動車時代のテスラまで、アメリカ車が築いてきた100年の歴史を、写真・広告・図面・エッセイを通じて振り返る構成。自動車が「移動手段」以上の存在として、ライフスタイルやアイデンティティを形づくってきたことを示す内容となっている。 巻頭では、アールデコの優雅さ、戦後の楽観主義、サーフ&マッスルカー文化など、時代ごとの美学と社会背景が語られ、デトロイトの興亡やアメリカン・ロードトリップの精神も描かれている。 英語表記、ハードカバー、320ページ サイズ:約27 × 30 cm 出版社:Gestalten(2024年10月29日刊) 編集:Blake Z. Rong、Gestalten編集部 ISBN:9783967041606
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1980s: Story of a Decade
¥11,770
『The 1980s: Image of a Decade』 ヘンリー・キャロル(Henry Carroll)による本書は、1980年代の文化・社会・技術・芸術を網羅的に視覚化した一冊。写真・デザイン・ファッション・音楽・スポーツ・ゲーム・政治・テクノロジーなど、あらゆるジャンルの象徴的イメージを通じて、時代の空気とその影響力を鮮やかに描き出している。 本書は、Memphisグループの奇抜なデザインから、マドリードの反体制文化「La Movida」、ニューヨークのストリートアート、ロンドンのクラブカルチャー、AppleやMTVの登場、任天堂のゲーム革命、そして宇宙探査機Voyagerの旅まで、1980年代の多様な潮流を横断的に紹介。文化的な高低を問わず、相互に影響し合う「視覚的ミックステープ」として構成されている。 また、アパルトヘイト、AIDS、飢饉、核の脅威など、時代の暗部にも目を向け、ヒップホップの台頭や女性の社会進出、ベルリンの壁崩壊など、変革の兆しを捉えている。過去を振り返ることで、現代の文化的課題や可能性を再考する視点を提供する。 英語表記、ハードカバー、336ページ サイズ:約23 × 30 cm 出版社:Thames & Hudson(2024年11月19日刊) 著者:Henry Carroll
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Designing Futures
¥9,130
『Designing Futures: Speculation, Critique, Innovation』 本書は、未来のあり方を構想し、社会に影響を与えるためのデザイン手法を体系的に紹介する実践的ガイド。著者はイレーン・マンディア(Eileen Mandir)とベネディクト・グロース(Benedikt Groß)。デザインを「美しくする」行為から「創造的に考える」行為へと進化させるための理論とツールを提供する。 内容は、未来を形づくるためのシナリオ構築、批評的思考、戦略的デザインの手法に焦点を当てており、世界各地のケーススタディを通じて、デザイナー・アクティビスト・政策立案者が望ましい未来を描くためのアプローチを解説。500点以上の図版を収録し、視覚的にも豊かな構成となっている。 巻頭には、未来学者リエル・ミラー(Riel Miller)による序文を収録。デザインが社会的変革の触媒となる可能性を探る一冊として、教育・政策・ビジネス分野でも活用できる内容となっている。 英語表記、ハードカバー、約246 × 172 mm、ページ数未詳 出版社:Laurence King Publishing(2024年9月18日刊) 著者:Eileen Mandir、Benedikt Groß
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Japansoft: an Oral History
¥7,920
『Japansoft: An Oral History』 本書は、日本のゲーム産業の黎明期を築いた開発者たちの証言を集めたオーラルヒストリー。1980〜90年代の創造的なゲーム文化の舞台裏を、Sega、Enix、Capcom、Hudson Soft、Nihon Falcomなどの企業で活躍した開発者たちへのインタビューを通じて描いている。 収録されている証言は、ゲームジャーナリスト John Szczepaniak による三部作『The Untold History of Japanese Game Developers』を再編集したもので、当時の広告、未公開写真、レトロゲーム機の図解なども掲載。インタビューは相互にリンクされており、任意の順序で読める構成となっている。 巻頭では、ゲーム開発者たちの創造性と情熱が、どのようにして世界的なゲーム文化を築いたのかを探る。ヒップホップの台頭や女性の社会進出、ベルリンの壁崩壊などと並び、ゲームが文化的変革の一端を担っていたことが浮き彫りになる。 英語表記、ペーパーバック、348ページ サイズ:約16.3 × 3 × 23.1 cm 出版社:Thames & Hudson(2024年9月3日刊) ISBN:9780500028292
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Waneella: Pixelscapes
¥10,450
ピクセルアートの新境地を切り拓いたWaneella、初の作品集。 本書『Waneella: Pixelscapes』は、世界的ピクセルアーティストWaneellaが10年にわたって描いてきた風景作品を集めた待望のデビュー作品集です。サイファイ建築、物語性のある構図、光と影の巧みな演出が融合した彼女のスタイルは、レトロなピクセル美学を現代に再定義しました。 Googleストリートビューから着想を得た制作プロセスや、20ステップ以上に及ぶ詳細なメイキングも収録。ユーモアあふれる本人のコメントとともに、創作の舞台裏を楽しめます。巻頭にはゲームデザイナー中村育美による序文も掲載。 ピクセルアートの魅力と可能性を凝縮した、全250点の図版を収めた決定版。
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WipEout Futurism: The Graphic Archives
¥11,000
『WipEout Futurism: The Graphic Archives』 本書は、1995年にPlayStationで登場し、ゲームとグラフィックデザイン、音楽、建築的未来主義を融合させた『WipEout』シリーズの創造と進化を辿るビジュアルモノグラフ。ゲームのビジュアルアーカイブに前例のないアクセスを提供し、チーム、トラック、ビークル、アイコノグラフィの背後にある創造プロセスを明らかにしている。 収録されているのは、The Designers Republicによる象徴的なグラフィックデザイン、オリジナルのコンセプトアート、プロモーション資料、ゲーム内スクリーンショットなど500点以上のカラー図版。クラブカルチャーと結びついたブランディングや、ケミカル・ブラザーズやクラフトワークといったエレクトロニック・アーティストとのコラボレーションも紹介されている。 巻頭では、ゲームの誕生から未来の展望までを、OrbitalのPaul Hartnoll、サウンドデザイナーLoic Couthier、ライターDamon Fairclough、ディレクターStuart Tilleyらへの独占インタビューを通じて描写。『WipEout』が単なるレースゲームを超え、アートとカルチャーの象徴となった軌跡を浮き彫りにする。 英語表記、ハードカバー、320ページ サイズ:約26 × 28.7 × 2.8 cm(10.2 × 11.3 × 1.1インチ) 出版社:Thames & Hudson(2024年12月3日刊行予定) 著者:Duncan Harris(著)、Ian Anderson(序文) ISBN:978-0500021767
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Codecrafted: Generative Design in Branding
¥7,700
Code Crafted: Generative Design in Branding デジタル化が加速する現代において、アルゴリズムとデータはデザインの世界に変革をもたらしています。本書は、香港を拠点とする独立系デザイン出版社Victionaryによる、ジェネレーティブ・デザインがブランディングに与える影響を探る一冊です。 プログラミング、テクノロジー、デザインの融合から生まれるインタラクティブで説得力のあるビジュアルは、感覚を刺激する最先端のインタラクティブインスタレーションから、伝統的なデザイン規範に挑戦する印刷物まで、メディアやアプリケーションを超えてシームレスに適応します。本書では、観客を引き込み続け、進化し続けるビジュアル表現の事例を通じて、コードとピクセルが創造性と革新を融合させるブランディングの未来を紹介します。アルゴリズムを活用したアイデンティティデザインや、データに基づく動的なビジュアルシステムなど、多様なプロジェクトが収録されています。 英語、256ページ、ハードカバー、19×25cm、Victionary、2025年
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Finn Juhl: Life, Work, World
¥11,000
『Finn Juhl: Life, Work, World』 デンマークの家具デザイナー兼建築家フィン・ユール(Finn Juhl)の生涯と作品を包括的に紹介するモノグラフ『Finn Juhl: Life, Work, World』。 本書は、1930年代のモダニズムの台頭から、1940〜50年代のデンマーク家具黄金期、そして1990年代以降の再評価まで、ユールの活動を時代背景とともに丁寧に辿る内容となっている。 著者クリスチャン・ブンデゴー(Christian Bundegaard)は、ユールの代表的な家具デザインを20点以上取り上げ、400点以上の図版とともにその造形哲学を解説。 芸術と実用性の境界を超えたユールの美学が、空間・素材・フォルムの観点から深く掘り下げられている。 新たに追加された「Selected Presentations」では、チーフテンチェアやベーカーソファなど象徴的な作品にスポットライトを当てている。 巻頭にはユール自身の言葉や思想を紹介するエッセイを収録。 「美しい物で幸福は作れないが、悪い物で幸福は台無しにできる」という彼の哲学が、家具と空間の関係性を再考する視点を提供する。 英語表記、ハードカバー、272ページ サイズ:約22 × 29 cm 出版社:Strandberg Publishing(2025年刊) 著者:Christian Bundegaard ISBN:9788794418676
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Digital Art: 1960s – Now
¥9,900
『Digital Art: 1960s to Now』 ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館(V&A)の豊富なコレクションを基盤とした、1960年代から現在までのデジタルアート史を包括的に紹介した画期的な書籍。編者ピタ・アレオラ(Pita Arreola)、コリンナ・ガードナー(Corinna Gardner)、メラニー・レンツ(Melanie Lenz)による監修のもと、グローバルなデジタルアートの発展を年代順に探究している。 本書は1960年代にニッチなアート形式として始まったデジタルアートが、2020年代の視覚文化を支配するまでの軌跡を、人工知能、コンピューターアニメーション、シミュレーション、サイバネティクスの観点から検証。先駆的アーティストのアナリビア・コルデイロ、エドゥアルド・マック・エンタイア、マンフレッド・モーア、ヴェラ・モルナー、フリーダー・ナーケから、現代の著名作家ダニエル・ブラスウェイト=シャーリー、ハルム・ファン・デン・ドーペル、トレヴァー・パグレン、アンナ・リドラー、ナイ・トンプソンまで幅広く紹介。 各時代のエッセイに加え、アーティスト、ギャラリスト、美術館学芸員、コレクターとのインタビューを収録し、デジタルアートの社会的・政治的・技術的文脈を詳細に解説。デジタルアート初心者にも専門家にも新たな視点を提供する、視覚的に魅力的で逸話に富んだ決定版。 編者:ピタ・アレオラ、コリンナ・ガードナー、メラニー・レンツ 英語、ハードカバー、208ページ 出版社:Thames & Hudson(2024年11月刊) ISBN:9780500480977 Pita Arreola, Corinna Gardner, Melanie Lenz
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Shiro Kuramata
¥25,400
『Shiro Kuramata』 待望の再販! 日本のデザイナー、倉俣史朗(1934–1991)の全作品を網羅する決定版モノグラフ。人工花を樹脂に封じ込めた「Miss Blanche」チェア、金属メッシュによる「How High the Moon」アームチェア、杖を組み込んだ傘立てなど、倉俣の代表作を含む家具・インテリア・プロダクトが、写真・図面・スケッチとともに収録されている。詩的で実験的な造形と、素材への独自のアプローチが、20世紀後半のデザイン史において異彩を放つ。 本書では、倉俣の作品を2巻構成で紹介し、特製アクリルスリップケースに収められている。新たに加筆されたデヤン・スジックによる序文では、倉俣の思想的背景と国際的評価についても言及。彼の作品がいかにして「日本的」でありながら、グローバルな文脈で理解されてきたかを、批評的かつ視覚的に描き出している。 英語表記、ハードカバー(2巻組)、406ページ サイズ:約31.2 × 24.2 cm 出版社:Phaidon(2025年9月刊) ISBN:9781837290369
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Space Age Design: Icons of the Space Age Design Movement
¥15,510
宇宙開発競争がもたらした文化的影響を、デザイン・建築・ファッション・音楽・アートの視点から総合的に探るヴィジュアルブック。1957年のスプートニク打ち上げを契機に始まった「スペース・エイジ」は、未来への憧れと技術革新が交差する時代として、家具・建築・車・衣服などあらゆる分野に大胆で革新的な造形をもたらした。本書では、エーロ・サーリネン、ピエール・ポラン、ヴァーナー・パントンなどの代表作に加え、NASAのアーカイブ画像や希少な資料を通じて、当時の造形美と思想を再構成している。 収録されている200点以上の図版は、ロケット型のテールフィンを持つ自動車、宇宙船のような空港建築、未来的な素材を用いた家具など、スペース・エイジ特有の造形言語を視覚的に提示。技術・芸術・消費文化が融合した時代の空気を、デザイン史の文脈で読み解く構成となっている。著者ピーター・マーティンは、国際的なデザイン誌『Cultural Union』の創設者であり、ヴィンテージデザインの専門家としても知られる。 英語・ドイツ語併記、ハードカバー、256ページ サイズ:約30 × 23.5 cm 出版社:teNeues(2025年4月刊) ISBN:9783961716036
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Paul Cocksedge: Reflections
¥15,235
『Paul Cocksedge: Reflections』 英国のデザイナー、ポール・コックセッジによる初の本格的モノグラフ。光・重力・素材・人との関係性をテーマに、彼が20年以上にわたり手がけてきた照明、家具、建築、インスタレーション、彫刻などの作品を網羅的に紹介している。科学への関心と詩的な造形感覚を融合させた彼のデザインは、日常の物体に新たな意味と驚きを与える。本書は、彼自身のスケッチブックを覗き見るような構成となっており、未公開の図面やポラロイド写真、エフェメラが多数収録されている。 本書では、Flos、Moooi、Swarovski、Hermès、Friedman Benda、Carpenters Workshopなどとのコラボレーション作品も掲載。巻中には、マーク・ベンダ、ロン・アラッド、ベアトリーチェ・トルサルディらによるエッセイやインタビューがトレーシングペーパーに印刷され、作品世界に多層的な視点を与えている。コックセッジの創作の軌跡と思想が、視覚的かつ批評的に描き出されている。 英語表記、ハードカバー、240ページ サイズ:約29 × 21.4 cm 出版社:Phaidon(2025年4月刊) ISBN:9781838669485
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Enzo Mari : Drawings
¥8,250
『Enzo Mari』 イタリアのデザイナー、エンツォ・マーリ(1932–2020)の作品世界を再検証する展覧会カタログ。家具・グラフィック・彫刻・理論・教育・政治など、ジャンルを横断するマーリの活動は、20世紀後半のデザイン思想に深い影響を与えた。本書では、彼が追求した「プログラムされた芸術」や「アルゴリズム的造形」に焦点を当て、視覚的・構造的な秩序をもつ作品群を通じて、知覚と時間の関係性を探っている。 収録作品は、ドローイング、版画、彫刻など多岐にわたり、プレファブ部材の組み合わせによる造形モデルや、時間の経過を視覚化する連続構成など、マーリ独自の方法論が展開される。彼の設計は、科学的な観察と理論的な検証を基盤とし、芸術とデザインの境界を問い直す批評的実践として位置づけられている。 英語・イタリア語併記、ハードカバー、208ページ サイズ:約26 × 20 cm 出版社:Silvana Editoriale(2023年5月刊) ISBN:9788836653454
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Manuals: Design and Identity Guidelines
¥25,400
『Manuals: Design and Identity Guidelines』 企業や公共機関が自らのブランド・アイデンティティを視覚的に定義するために作成した「デザイン・マニュアル(CIマニュアル)」を体系的に収集・紹介する、初の本格的な資料集です。 1960〜80年代を中心とした「アイデンティティ・デザインの黄金期」に制作された印刷物ベースのマニュアルを、精緻な写真とともに再構成。現代のデジタルテンプレートとは異なる、物理的な資料としての美しさと思想性が際立ちます。 掲載されている42のマニュアルは、航空会社、文化機関、政府機関、大学、企業など多岐にわたり、それぞれがロゴ、タイポグラフィ、色彩、レイアウト、応用展開などを厳密に規定。デザインの統一性と運用の実践性を両立させるための工夫が凝らされています。カナダ国鉄(1965年)、ニューヨーク市交通局(1970年)、オリベッティ(1971年)、NASA(1976年)、PTT(オランダの郵便・電話サービス、1989年)、RAC(1998年)などのマニュアルが含まれています。 また、印刷物としての質感や構成、余白の取り方など、グラフィックデザインの美学が随所に感じられ、資料としてだけでなく、造形的な魅力にも富んだ一冊です。 英語表記、ハードカバー、600ページ (大型書籍) 出版社:Thames & Hudson(2025年1月刊) ISBN:9780500028827
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Sustainable and Regenerative Materials for Architecture
¥8,580
『Sustainable and Regenerative Materials for Architecture: A Sourcebook』 本書は、建築における持続可能かつ再生可能な素材の活用に焦点を当てた、建築家・デザイナー・学生のための実践的な資料集です。気候変動、資源の枯渇、建設業界の環境負荷といった課題に対し、素材選定の段階から責任ある設計を行うための知識と事例が体系的にまとめられています。 掲載されている素材は、粘土・土・石・木材・コルク・紙・竹・藻類・菌糸体・バイオポリマー・羊毛など多岐にわたり、それぞれの構造的・熱的・耐火性・健康・安全性などの技術的特性に加え、調達の倫理性や加工プロセスも詳しく解説。素材ごとの章構成により、抽出型素材(石・金属・ガラスなど)と栽培型素材(木材・藻類・菌類など)を横断的に比較できる構成となっています。 世界各地の建築事例を通じて、これらの素材がどのように創造的かつ責任あるかたちで空間に取り入れられているかを紹介。素材の再発見と新技術の導入を背景に、未来の建築を担う世代に向けて、環境・社会・経済の持続可能性を考慮した設計判断の指針を提示する一冊です。 英語表記、ペーパーバック、192ページ サイズ:約18.2 × 23.0 × 1.8 cm 出版社:Laurence King Publishing(2025年1月刊) ISBN:9781529433272
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The Joinery Compendium: Learning from Traditional Woodworking With English, German, and Japanese terminology
¥19,800
世界各地の伝統的な木工技術を体系的に収録した、圧巻の896ページに及ぶ資料集。釘や接着剤を使わずに構造を成立させる木組み技術は、持続可能性・修復性・素材循環の観点から、現代建築やプロダクトデザインに新たな示唆を与えています。 本書では、400点以上の木組みを、歴史的背景・用途・製作手順とともに紹介。各ジョイントは、軸測図・平面図・ステップバイステップの図解で構成され、設計者・職人・教育者にとって実用的なリファレンスとなります。 巻末には多言語(英語・ドイツ語・日本語)による用語集と比較図が収録されています。 英語・ドイツ語・日本語併記/ハードカバー/896ページ サイズ:約24 × 17 × 7cm 著者:Sascha Bauer(編)、Daniel Pauli(共著) 出版社:Ruby Press(2024年10月刊行) ISBN:978-3944074528
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GRAPHIC DESIGN IN JAPAN 2025
¥14,025
公益社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)が1981年より刊行を続ける、日本のグラフィックデザインの年鑑最新版。2025年版では、厳正な選考を通過した約560点(1,300図版)を収録し、ポスター・CI・パッケージ・エディトリアル・Web・映像・空間・プロダクトなど、幅広いジャンルの秀作を網羅。日本のデザインの現在地を示す、資料性・実用性の高い一冊となっている。 特に注目すべきは、最も優れた作品に贈られる「亀倉雄策賞」、カテゴリー別の「JAGDA賞」、将来性ある若手に贈られる「JAGDA新人賞」の掲載。編集長は中村至男、ブックデザインは岡﨑真理子が担当し、視覚的にも洗練された構成。デザイン教育・企業ブランディング・展覧会企画など、実務者から研究者まで幅広く活用可能。 日本語、ハードカバー(ケース入り)、A4変型判、全484ページ、六耀社より2025年7月23日刊行 9784815100278
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Type by Roger Excoffon: Collected Specimen Booklets
¥9,900
フランスのタイプデザイン界を代表する Roger Excoffon(1910–1983)の書体見本帳を集成した、貴重なビジュアルアーカイブ。Mistral や Antique Olive など、力強く個性的な書体で知られる Excoffon の作品群を、1940〜60年代に Fonderie Olive より発行された10点のファウンドリー・スペシメンをファクシミリ形式で再現。三つ折りハードカバーポートフォリオに綴じられた本体と、内ポケットに収められた小冊子群で構成され、当時の印刷物の質感と構成を忠実に体感できる構成となっている。 本書は、Letterform Archive 所蔵のコレクションをもとに編集され、Excoffon の造形哲学とタイポグラフィの革新性を視覚的に伝える。彼が手がけた Air France のロゴや、1968年グルノーブル冬季オリンピックのシンボルなど、公共空間における書体の役割にも言及。デザイン史・書体設計・印刷文化の研究資料としても価値が高い。 英語、ハードカバー、全208ページ、サイズ:約24×31.75cm、Letterform Archive Books より2025年3月刊行。
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Type by Aldo Novarese: Collected Specimen Booklets
¥9,900
20世紀イタリアを代表するタイプデザイナー、Aldo Novarese(1920–1995)の書体見本帳を集成した貴重なビジュアルアーカイブ。Nebiolo 鋳造所で制作された1930〜60年代の書体見本を中心に、Letterform Archive 所蔵のコレクションから16点を厳選し、ファクシミリ形式で再現。書体の造形美と印刷物としての魅力を、当時のレイアウト・紙面構成そのままに体感できる構成となっている。 本書は、三つ折りハードカバーポートフォリオに綴じられた本体と、内ポケットに収められた小冊子群で構成され、視覚的にも触覚的にも豊かなタイポグラフィ体験を提供。Novarese の代表作「Eurostile」「Microgramma」「Recta」などの書体が、どのように紹介・展開されていたかを知ることができ、書体設計・印刷史・グラフィックデザインの研究資料としても価値が高い。 英語、ハードカバー、全156ページ、サイズ:約24×32cm、Letterform Archive Books より2025年3月刊行。
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Type By Lucian Bernhard: Collected Specimen Booklets
¥9,900
20世紀初頭のドイツおよびアメリカで活躍したグラフィックデザインの巨匠 Lucian Bernhard(1883–1972)による、書体見本帳を集成した貴重なアーカイブ作品集。本書は、Letterform Archive 所蔵の資料から厳選された10点のファクシミリを収録し、1910〜30年代に制作されたローマン体・イタリック体・ブラックレター・スクリプト体・サンセリフ体など、多様なスタイルの書体を紹介。Bernhard Antiqua、Fraktur、Fashion、Gothic など代表的な書体も網羅されている。 三つ折りハードカバーポートフォリオ形式で構成され、9冊の小冊子が綴じ込み、さらに1冊が内ポケットに収納されており、当時の印刷物の質感と構成を忠実に再現。書体の造形美とタイポグラフィの歴史的背景を体感できる構成となっている。広告・ポスター・出版物などで活躍した Bernhard の視覚言語が、現代のデザイン実践にも通じる洞察を与える。 英語、ハードカバー、全180ページ、サイズ:約24×32cm、Letterform Archive Books より2025年3月刊行。
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Emigre Fonts: Type Specimens, 1986–2024
¥14,300
デジタル書体の先駆者 Emigre による、約40年にわたるタイポグラフィの軌跡を集成した1,264ページの圧巻の資料集。Macintoshの登場とともに1985年に創設された Emigre は、Zuzana Licko と Rudy VanderLans による革新的な書体設計と、伝説的な雑誌『Emigre』を通じて、グラフィックデザインの新たな地平を切り拓いた。本書では、1986年から2024年までに発表された書体見本(type specimen)を再現し、印刷物としての美しさと設計思想の両面を提示する。 収録内容は、Matrix II、Mrs Eaves、Keedy Sans、Vista、Poppi、Lo-Res など、Emigreを代表する書体の見本帳40冊分を網羅。さらに、未公開の舞台裏資料や、Stephen Coles による序文、Jeffery Keedy による書体設計の背景解説も収録され、Emigre の思想と実践を多角的に理解できる構成となっている。タイポグラフィ史・デザイン教育・書体設計の研究において、決定版とも言える一冊。 英語、ハードカバー、全1,264ページ、サイズ:約13.3×21cm、Letterform Archive Books より2025年3月刊行。