(Damaged) Frei Otto, Thinking by Modeling
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本書は、ドイツの建築家 Frei Otto の思考の核心を、「模型」という実験媒体を通して捉え直す大規模作品集です。1950年代の園芸博で注目を集めた膜構造や、1972年ミュンヘン・オリンピックの屋根景観で知られるオットーですが、その革新性は完成建築だけでなく、自然観察・構造実験・素材研究を横断する膨大な模型群にこそよく表れています。本書は Frei-Otto Archive に残された模型を中心に構成され、自然を「モデル」として読み替えながら建築と土木の未来を探ろうとした彼の方法論を、初めて本格的に印刷物として提示した点に大きな意義があります。
刊行は、ZKM | Center for Art and Media Karlsruhe で2016年秋に始まった、オットーの過去最大規模の回顧展に合わせたものです。展覧会では200点を超える模型や多数の写真、図面、スケッチ、映像資料が公開され、本書もその延長線上で、オットーの思考を「建築」「技術」「芸術」「科学」「社会」を貫く学際的実践として位置づけています。造形の美しさを味わうだけでなく、自然現象を構造へ翻訳する発想のプロセスそのものを追体験できる一冊であり、軽量構造や実験建築、バイオミメティクスに関心のある読者にとって特に重要な資料です。
書誌情報
英語版/ソフトカバー(flexocover)/420ページ/模型図版300点収録/220 × 330 mm/カラー/出版社 Spector Books/2017年4月刊/編集 Georg Vrachliotis/著者 Frei Otto/ISBN 978-3-959050-89-0。